転職活動中の理学療法士の皆さん、病院見学について「何を質問すればいい?」「服装や持ち物は?」「電話やメールのマナーが不安」と悩んでいませんか?
病院見学は、求人票だけでは分からない職場のリアルな雰囲気や業務内容を知る絶好の機会です。しかし、準備不足やマナー違反で見学が逆効果になってしまうケースも少なくありません。
この記事では、理学療法士の転職を成功に導くための病院見学の「すべて」を徹底解説します。
事前準備から当日の流れ、具体的な質問リスト、見学後のお礼状まで、成功の秘訣を網羅しました。原則としては、清潔感があって愛嬌のある人が最強です。
ただ、それ以外にも他の人と差をつけるために、これを読めば、あなたの不安は解消され、自信を持って病院見学に臨めるはずです。あなたのキャリアにとって最適な職場を見つけるため、ぜひ最後までご覧ください。
- 見学の事前準備
- 当日の流れと質問リスト
- 見学後のお礼状の作成方法
理学療法士の病院見学はなぜ重要?転職成功の鍵

病院見学は、理学療法士としてのキャリアを築く上で欠かせない、戦略的なステップあり、以下のようなメリットが挙げられます。
- 職場のリアルな雰囲気を感じ取れる
- 入職後のミスマッチを防げる
- 最初の面接の場であり、熱意を伝えられる
職場の「リアル」な雰囲気を感じ取れる
求人票やウェブサイトの情報は、あくまで表面的です。
転職エージェントは職場の雰囲気など内部情報を教えてくれることもありますが、職場の真の雰囲気、スタッフの士気、リハビリ室の活気や清潔感、治療機器の整備状況といった「リアル」な情報は、直接訪問して初めて評価できるものです。
ホームページではすごくきれいだけど、実際行ってみると意外に汚かったり、スタッフが楽しそうに仕事をしていなかったり、自分自身で感じ取れる情報は非常に大きいものです。

入職後のミスマッチを防ぐ最大のチャンス
「入職してみたら、思っていた雰囲気と違った…」というミスマッチは、転職において最も避けたい事態です。
アットホームな職場です!と書いてあるところは怪しいと言いますが、求人票にネガティブなことをあえて書くことは少ないため、求人票やホームページに書いてあることとの違いを見れるのは病院見学だけです。
見学を通じて、実際の業務内容、対象疾患、採用されている治療アプローチ 、チームの雰囲気 などを具体的に把握することは、入職後のギャップを防ぐ最大のチャンスとなります。
見学は「最初の面接」!熱意を伝える場
病院見学は、単なる見学ではなく、採用担当者が候補者を評価する「最初の面接」とも言える選考プロセスの一部です。
当然ですが、見学態度が悪いような人はその時点で書類選考で落とされる可能性が高い気がしますよね?
あなたの質問内容や見学中の態度を通じて、専門性、コミュニケーション能力、そして何よりも組織文化への適合性(カルチャーフィット)が評価されています。見学で得た具体的な情報を後の志望動機に盛り込めば、他の候補者と差別化し、熱意を強くアピールできます。
【徹底準備】病院見学の申し込みから持ち物・服装まで

見学依頼の連絡マナー(電話・メール・フォーム)
連絡方法は、電話、メール、または施設専用のウェブサイトフォームが一般的です。
- 電話:迅速な対応が期待できます。相手の忙しい時間帯を避け、お昼の時間帯を目安にかけると良いでしょう。
- メール:記録が残るメリットがあります。 いずれの場合も、氏名、理学療法士であること、見学希望の目的、そして複数の希望日時を簡潔かつ丁寧に伝えることが重要です。
- フォーム:施設にフォームが用意されている場合、そこから申し込むのが正攻法です。
メールフォーマットの例
件名:
病院見学のお願い(理学療法士・【あなたの氏名】)
本文:
医療法人【病院名】
【部署名(例:リハビリテーション科, 人事課など)】
【ご担当者様のお名前(不明な場合は「ご担当者様」)】
初めてご連絡差し上げます。
私、【あなたの氏名】と申します。現在、理学療法士として【現在の勤務先や状況(例:〇〇病院に勤務しております/転職活動中です)】。
この度、【求人サイト名や病院の採用ページなど】にて貴院の求人を拝見し、【貴院の〇〇(例:急性期リハビリテーション、〇〇疾患への取り組みなど)】に深く興味を持ちました。
つきましては、貴院のリハビリテーション科の雰囲気や、スタッフの皆様が実際に働かれている様子を拝見させていただきたく、病院見学をお願いできないでしょうか。
もし可能でございましたら、以下の日程でご調整いただくことは可能でしょうか。
・〇月〇日(〇) 終日
・〇月〇日(〇) 〇時以降
・〇月〇日(〇) 〇時~〇時
上記日程でのご調整が難しい場合でも、貴院のご都合の良い日時をいくつかご教示いただけますと幸いです。
ご多忙中とは存じますが、ご検討いただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
【あなたの氏名】
〒XXX-XXXX
【あなたの住所】
電話番号:XXX-XXX-XXXX
メールアドレス:XXXX@XXXX.com
当日の持ち物チェックリスト【理学療法士向け】
以下のアイテムを準備しておきましょう。
- A4サイズの書類が入るカバン
- メモ帳と筆記用具(ポケットサイズが便利です)
- 事前に準備した質問リスト
- 履歴書のコピー(クリアファイルに入れる)
- 病院の資料、指定された書類
- 上履き(ナースシューズや清潔なスニーカーなど。必要か事前に確認しましょう)
- ハンカチ、ティッシュ、予備のマスク
- 印鑑(個人情報保護の誓約書などで必要な場合があります)
服装はスーツ?ビジネスカジュアル?清潔感が最重要
たとえ「私服可」と案内されても、基本は黒、紺、ダークグレーなどの落ち着いた色のビジネススーツが最も無難です。病院という場にふさわしく、何よりも「清潔感」が最重要視されることを忘れないでください。
夏場であればクールビズなので半袖のワイシャツとスラックスでも失礼には当たりません。
靴や髪型、身だしなみの注意点
清潔感は細部に宿ります。身だしなみはおしゃれとは違い、相手が判断するものだということを改めて認識しましょう。
- 髪型:整髪料で整え、長い髪は束ねる。
- 爪:短く切り、派手なマニキュアは避ける。
- 香り:香水やタバコの強い匂いは厳禁。
- 靴:汚れのない清潔な革靴を選び、院内でコツコツと音が響くハイヒールなどは避ける。
病院見学の当日に差をつける!マナーと観察ポイント

当日のマナーでは下記を参考にし、失礼のないようにしましょう。
受付から帰りまで 病院内での基本マナー
- 時間厳守:約束の5~10分前には到着するようにします。
- 挨拶:受付ではもちろん、院内で出会うスタッフや職員の方々にも、会釈や明るい挨拶を心がけましょう。
- 態度:見学中は常に良い姿勢を保ち、案内してくださる方の話を真剣に聞きます。他の見学者との私語は慎んでください。
- 配慮:病院は患者さんのための場所です。大声での会話を避け、患者さんのプライバシーに最大限配慮して行動しましょう。
- 移動中:案内してくれる人の後ろについて、廊下を広がって歩かないように注意しましょう。
理学療法士が見るべきポイント:リハ室・スタッフの雰囲気
ただ案内されるだけでなく、以下のポイントを意識的に観察しましょう。
- リハビリテーション室:
- スタッフと患者さんの関わり方(表情、言葉遣い)
- 理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)間の連携や情報交換の様子
- リハ室全体の雰囲気(活気があるか、静かか)
- 使用されている治療機器や設備の状況、清潔度
- スタッフエリア(視認可能な場合):
- スタッフルームや休憩室の整理整頓の状況
- スタッフ同士がリラックスして交流しているか
- 情報共有のための掲示板などが活発に使われているか
職員との円滑なコミュニケーション術
良い関係を築くために、受け身にならず、こちらからも働きかけましょう。
- 積極的傾聴:案内担当者やスタッフの話には、相槌を打ちながら熱心に耳を傾けます。
- 質問の準備:事前に質問を整理しておくことで、スムーズな対話が可能です。
- 感謝の伝達:質問に答えてもらったり、説明を受けたりした際は、その都度「ありがとうございます」と感謝を伝えましょう。
【例文あり】理学療法士が病院見学で聞くべき質問リスト

質問は、あなたの熱意と専門性を示す絶好の機会です。事前にリストアップしておきましょう。
業務内容や1日の流れに関する質問
- 「こちらの施設で最も多い対象疾患や、力を入れている治療アプローチはありますか?」
- 「セラピスト一人当たりの平均担当患者数(または単位数)はどのくらいですか?」
- 「理学療法士の一日の典型的なスケジュール(業務の流れ)を教えていただけますか?」
職場の雰囲気やスタッフに関する質問
- 「理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、また看護師など他職種との連携はどのように行われていますか?」
- 「差し支えなければ、スタッフの皆さんの年齢層や平均勤続年数を教えていただけますか?」
- 「子育てをしながら働いているセラピストの方はいらっしゃいますか?また、どのようなサポート体制がありますか?」
教育制度やキャリアアップに関する質問
- 「中途採用者(または新卒者)に対する研修や指導体制はどのようになっていますか?」
- 「院内での勉強会や、外部研修への参加支援制度などはありますか?」
- 「学会発表や資格取得を奨励・サポートする仕組みはありますか?」
【要注意】避けるべきNG質問とは?
以下の質問は、タイミングや聞き方に注意しないと、マイナスの印象を与えかねません。
- 調べれば分かる質問:施設の理念や病床数など、ホームページを見れば分かる情報を聞くのは準備不足と見なされます。
- 待遇面ばかりの質問:見学の早い段階で、給与、休暇、残業のことばかりを直接的に聞くのは避けましょう。
- ネガティブな質問:「人間関係は良いですか?」といった対立を煽るような聞き方はNGです。
【デリケートな質問の聞き方(例文)】
- 残業について:「スタッフの皆さんは、業務終了後、通常何時頃に退勤されることが多いですか?」
- 休暇について:「有給休暇の取得プロセスはどのようになっていますか?(または、どの程度取得されていますか?)」
見学だけで終わらせない!好印象を残す見学後のフォロー
見学が終わった後の行動が、あなたの評価を確固たるものにします。
お礼状は必要?メール・手紙の書き方と例文
見学の機会をいただいたことへの感謝を伝えるため、お礼状は必ず送りましょう。
- タイミング:迅速さが重要です。メールであれば当日中、手紙(より丁寧な印象)であれば翌日には投函するのが理想です。
- 内容:定型的な感謝の言葉だけでなく、「〇〇というお話が印象に残りました」「リハビリ室の〇〇な雰囲気に感銘を受けました」など、見学で具体的に学んだことや感想を一言添えると、あなたの真剣さが伝わります。
見学内容を整理し、志望動機に活かす方法
見学の記憶が新しいうちに、メモを整理し、感じたことをまとめましょう。そして、実際に応募する際は、その経験を志望動機に必ず反映させます。
【志望動機の例】 「貴院の〇〇に興味を持っておりましたが、[日付]の見学の際、特にスタッフの皆様が多職種で活発に連携されている様子や、〇〇という治療アプローチに力を入れている点に深く感銘を受けました。これは私の〇〇という経験を活かし、〇〇な理学療法士になりたいという目標と合致しており、ぜひ貴院の一員として貢献したいと強く感じました。」
お礼メールのフォーマット
件名:
病院見学のお礼(理学療法士・【あなたの氏名】)
本文:
医療法人【病院名】
【部署名(例:リハビリテーション科, 人事課など)】
【ご担当者様のお名前(例:リハビリテーション科 科長 〇〇様、人事課 〇〇様)】
お世話になっております。
本日(または昨日〇月〇日)、病院見学をさせていただきました、【あなたの氏名】でございます。
ご多忙中にもかかわらず、本日は貴重なお時間をいただき、またご丁寧にご案内くださいまして、誠にありがとうございました。
(ここに、具体的な感想や印象に残ったことを簡潔に書きます)
(例1:スタッフの雰囲気が良かった場合)
皆様が患者様一人ひとりに温かく、かつ熱意を持って接しておられる姿や、スタッフの皆様同士が職種を超えて活発にコミュニケーションを取られている様子を拝見し、貴院の理念である「〇〇」が現場に浸透していることを強く感じました。
(例2:教育体制に魅力を感じた場合)
〇〇様からお伺いした、新人教育プログラムや疾患別の勉強会のお話が特に印象に残っております。理学療法士として専門性を高め続けることができる環境に、大変魅力を感じました。
(例3:設備や取り組みに魅力を感じた場合)
〇〇(特定の機器や施設)を活用したリハビリテーションや、〇〇(特定の取り組み)について実際に見学させていただき、貴院の先進的な取り組みに感銘を受けました。
今回の見学を通じ、貴院の〇〇といった点に強く惹かれ、ぜひ貴院の一員として貢献したいという気持ちがより一層強くなりました。
取り急ぎ、見学のお礼を申し上げたく、ご連絡いたしました。
本日は誠にありがとうございました。
末筆ながら、貴院のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
【あなたの氏名】
〒XXX-XXXX
【あなたの住所】
電話番号:XXX-XXX-XXXX
メールアドレス:XXXX@XXXX.com
まとめ
病院見学は、理学療法士としてのキャリアを左右する重要なステップです。
本記事で解説した事前準備、当日のマナー、戦略的な質問、そして見学後のフォローアップを実践することで、単なる見学を超え、自身をアピールし、最適な職場を見極める絶好の機会へと変えることができます。
万全の準備で、あなたの転職活動を成功に導きましょう。

