エル日々の臨床での疑問を解決したい
エル勉強会で使う資料をまとめたい
エル学会発表や論文執筆の文献を整理したい
キャリアアップを目指す理学療法士(PT)にとって、論文を読むことは避けて通れない重要なスキルです。
しかし、多くのPTが「ダウンロードした論文PDFがフォルダの奥底に眠っている」「いざ学会抄録を書こうとしても、参考文献の書式を整えるのが大変…」といった悩みを抱えているのではないでしょうか。
そんな悩みを解決し、あなたの学習と研究を劇的に効率化してくれるのが文献管理ソフトです。この記事では、数あるソフトの中から、理学療法士であるあなたに最適なツールを見つけるための選び方から、具体的な活用法までを徹底的に解説します。
今回紹介するツールは全て使ったことがあるので、体験談も踏まえて紹介していきます。
- おすすめの文献管理ソフト
- 文献管理ソフトを使うメリット
- 選ぶポイント
【2025年最新】主要4大ソフトを徹底比較!理学療法士へのおすすめは?

ここでは、現在多くの研究者に利用されている代表的な4つの文献管理ソフト「Zotero」「Mendeley」「EndNote」「Paperpile」を、理学療法士の視点から徹底比較します。
僕の推しはPaperpileです。Googleユーザーであればめちゃくちゃおすすめ!
【Zotero】無料で高機能!カスタマイズ重視のPTにおすすめ

Zoteroは無料で使える幅が広く、プラグインにより様々な機能を追加することができます。
ただ、ストレージが少ないのでたくさんのPDFを入れたい場合は有料プランに入る必要があります。(年間20ドル~)
僕の場合はやや設定が上手くいかなくて、離脱してしまいました。ネット上にあるZoteroの情報はMacユーザー向けが多く、Windowsの人には合わないかもしれません。
【Mendeley】無料で2GB!PDF管理とシンプルな操作性が魅力

Mendeleyは、大手学術出版社Elsevierが提供するソフトです。
Elsevierが運営しているので、Science DirectやScopusとの連携が非常にスムーズにできます。
また、無料でもそれなりのPDFを入れることができるため、これがあればほとんど困りませんが、日本語の文献が弱くメタデータ(論文情報など)を抽出することは苦手です。
Mendeleyはこれといった欠点もなかったのですが、よりよいものに出会ったしまったため今は使ってません。
【EndNote】医学分野のド定番!研究機関での利用なら最強

EndNoteは、多くの大学や研究機関で導入されている、信頼性の高い有料ソフトです。
所属機関がライセンス契約をしていれば無料で使えるので重宝されますが、個人で買うのは高いのでお勧めしません。
パッケージ版で65,000円程度しますし、アップグレードもお金がかかるので、所属機関が契約している場合は使ってもいいと思います。
EndNoteは大学院時代に購入しました。便利ではあるのですが、個人で購入するのは高いので、研究費で買えたから使ったという感じですね。
【Paperpile】Googleユーザーに最適!クラウドでの共同作業が捗る

Paperpileは、Googleのサービスとの連携に特化したウェブベースのソフトです。
僕が今使っているのはPaperpileです。僕はAIもGeminiユーザーで課金しているのでGoogleドライブの容量が1TBあるので、PDFはほぼ無制限に入れられます。
使っているブラウザもGoogle Chromeで、拡張機能を利用して一気にPaperpileに文献を保存し、NotebookLMで論文をまとめたりと、Googleをたくさん使う人には一番オススメ。月300円程度かかりますが、その価値は間違いないです。
なぜ今、デキる理学療法士は文献管理ソフトを使っているのか?

かつて研究者を悩ませていた煩雑な文献管理は、現代の文献管理ソフトによって大幅に軽減されています。これは、研究者だけでなく、日々多くの情報を扱う理学療法士にとっても強力な武器となります。
溜まる一方のPDF…「あの論文どこだっけ?」からの卒業
臨床や研究で必要になった論文を次々にダウンロードしていると、パソコン内は謎の英数字が並んだPDFファイルで溢れかえってしまいます。 「たしか、〇〇に関する予後予測の論文があったはず…」と探すだけで一苦労、という経験はありませんか?
文献管理ソフトは、論文のPDFや書誌情報を一元管理できるのが最大の魅力です。ソフトに取り込むだけで、著者名や発表年で自動的に整理され、必要な論文をすぐに見つけ出すことができます。
参考文献リストの自動作成で、学会・レポート作成を効率化
学会発表の抄録やレポート作成で、最も時間のかかる作業の一つが参考文献リストの作成です。投稿先の規定に合わせて、雑誌名や巻数、ページ番号などを正確に記述するのは骨の折れる作業です。
文献管理ソフトを使えば、Wordなどの文書作成ソフトと連携し、引用したい箇所でボタンを押すだけで、文中の引用と文末の参考文献リストを自動で生成してくれます。
今回紹介している4つは全てこの機能がついているため、面倒な手作業から解放され、論文の内容を練るという本質的な作業に集中できます。
生涯学習とキャリアアップに繋がる知識のデータベース構築
文献管理ソフトは、単なる整理ツールではありません。論文を読みながら付けたタグやメモ、ハイライトは、あなただけの「知識のデータベース」として蓄積されていきます。
例えば、「脳卒中」「予後予測」「運動療法」といったタグを付けておけば、関連する論文を瞬時に一覧表示できます。 この知識のデータベースは、日々の臨床での意思決定を助けるだけでなく、将来のキャリアを切り拓くための強力な資産となるでしょう。
【失敗しない】理学療法士のための文献管理ソフト選びの5つのポイント

自分に合ったソフトを選ぶために、いくつか押さえておくべきポイントがあります。ここでは、上の図のように理学療法士の視点から特に重要な5つのポイントを解説します。
「無料」か「有料」か?料金プランと機能の違いを理解する
文献管理ソフトには、無料で使えるものと、ライセンス購入や月額課金が必要な有料のものがあります。
- 無料ソフト:ZoteroやMendeleyに代表され、基本的な機能は無料で使えます。 ただし、PDFを保存するクラウドストレージの容量に制限があり、容量を増やすには有料プランへの加入が必要です。
- 有料ソフト:EndNoteやPaperpileが代表的です。 高機能でサポートも充実していますが、個人で購入するには高価な場合もあります。ただし、大学や研究機関に所属している場合、サイトライセンス契約によって無料で利用できることもあります。
まずは無料版で試してみて、自分の使い方でストレージが足りなくなったり、より高度な機能が必要になったりしたら有料プランを検討するのが良いでしょう。
医学・リハビリ分野に必須!「日本語対応」の重要性
理学療法士は、PubMedなどで英語論文を読む機会も多いですが、医中誌やCiNiiなどで日本語の論文を探すことも頻繁にあります。 そのため、ソフトを選ぶ上で「日本語への対応度」は非常に重要なポイントです。
チェックすべきは以下の2点です。
- インターフェースの日本語対応:メニューや設定画面が日本語だと、直感的に操作しやすくなります。
- 日本語文献のデータ処理能力:日本語の論文PDFを取り込んだ際に、著者名やタイトルが文字化けせず、正確に認識されるかが重要です。
この点では、ZoteroとEndNoteが比較的優れていると評価されています。
僕はPaperpileを使っていますが、日本語の文献はめちゃくちゃな名前で保存されたり、雑誌情報などを正確にとってこれないデメリットがあります。
共同研究も視野に:クラウド同期と共有機能で選ぶ
院内の同僚との共同研究や、勉強会での情報共有などを考えるなら、クラウド機能は必須です。
- クラウド同期:自宅のPC、職場のPC、スマートフォンなど、複数のデバイスで同じ文献ライブラリにアクセスできます。
- 共有機能:特定のメンバーとフォルダを共有し、文献リストやPDF、さらには注釈などを共有できます。 これにより、チームでの情報共有がスムーズになります。
ソフトによって共有できる人数や権限設定の細かさが異なるため、将来的な使い方をイメージして選びましょう。
論文の取り込みはスムーズ?WebインポーターとPDF管理機能
日々の文献収集を効率化するため、論文情報の取り込みやすさは重要です。
- Webインポーター:多くのソフトには、ブラウザの拡張機能(WebインポーターやConnector)が用意されています。 PubMedやGoogle Scholar、出版社のサイトで読んでいる論文ページでアイコンをクリックするだけで、書誌情報とPDFをライブラリに自動で取り込めます。
- PDF管理:ダウンロード済みのPDFをソフトにドラッグ&ドロップするだけで、書誌情報を自動で取得してくれる機能もあります。 また、PDFにハイライトを引いたり、メモを書き込んだりできる注釈機能も、論文を深く読み込む上で欠かせません。
今回紹介しているものは全てWebインポーターがあるので、Chromeを使っている場合はブラウザで文献を見て、わざわざ文献管理ソフトを開かなくても保存することができます。
パソコンが苦手でも大丈夫?直感的な使いやすさで比較
どんなに高機能でも、使い方が複雑で分かりにくいと長続きしません。特にPC操作に苦手意識がある方は、直感的でシンプルなインターフェースのソフトを選ぶのがおすすめです。
MendeleyやPaperpileは比較的クリーンなUIで初心者にも分かりやすいです。 一方、ZoteroやEndNoteは高機能な分、慣れるまでに少し時間がかかるかもしれません。
エル僕はZoteroには結局慣れないまま使わなくなってしまいました…
多くのソフトで無料トライアルが提供されているので、実際に触ってみて、自分に合うかどうかを確認するのが一番です。
明日から実践!文献管理ソフトを活用した研究・学習効率化テクニック
自分に合ったソフトを見つけたら、次は効果的に活用していく段階です。 ここでは、すぐに実践できる3つのテクニックを紹介します。
データベース(PubMed, CiNii)と連携して情報収集を加速
理学療法士がよく利用するPubMed、CiNii、Google Scholarといった学術データベース。
文献管理ソフトのブラウザ拡張機能(Webインポーター)を使えば、これらのサイトで気になった論文を見つけたその場で、ワンクリックでライブラリに保存できます。 この機能を活用することで、情報収集のスピードが格段に上がります。
Webインポーターは無料で利用可能であり、各ソフトのホームページやGoogleのChromeウェブストアなどでゲットできます。
タグとフォルダを使いこなす!自分だけの論文ライブラリ整理術
論文が増えてくると、フォルダ分けやタグ付けが重要になります。 例えば、以下のようなルールで整理することで、後から見返しやすくなります。
- フォルダ:「脳卒中」「変形性膝関節症」「急性期」「回復期」など、大きなテーマや疾患で分類する。
- タグ:「RCT」「システマティックレビュー」「予後予測」「アウトカム評価」など、研究デザインや内容、キーワードで細かくタグ付けする。
こうすることで、「脳卒中」フォルダの中から「予後予測」に関する「システマティックレビュー」だけを絞り込む、といった横断的な検索が可能になります。
論文の要点や疑問点をメモ!PDF注釈機能の活用法
多くの文献管理ソフトには、PDFを閲覧しながらハイライトを引いたり、コメントを書き込んだりできる注釈機能が搭載されています。
- 論文の重要な部分をハイライトする。
- 自分の考察や臨床での疑問点をコメントとして書き残す。
- 他の論文との関連性をメモしておく。
このように、ただ読むだけでなく、主体的に論文と対話することで、内容の理解が深まり、知識が定着しやすくなります。
まとめ:最適なソフトを見つけて、研究と学習を次のステージへ
今回は、理学療法士のための文献管理ソフトの選び方と活用法について解説しました。
- 文献管理ソフトは、論文PDFの整理、参考文献リスト作成の自動化、知識のデータベース構築に役立つ。
- 選ぶ際は「料金」「日本語対応」「クラウド機能」「取り込みやすさ」「UI」などを総合的に比較検討することが重要。
- 日本語文献を多く扱うなら「Zotero」か「EndNote」が有力候補。
- まずは無料版やトライアルで実際に試してみることが、失敗しないための最大のポイント。
- エルおすすめはPaperpile!
文献管理ソフトを使いこなすことは、単なる作業の効率化以上の意味を持ちます。
効率的に知識を蓄積・活用するスキルは、あなたの臨床能力を高め、学会発表や研究といった次のステップへ進むための強力な土台となるはずです。この記事が、あなたのキャリアを加速させる一助となれば幸いです。

